今の状態で、DTPといえば、マッキントッシュによるところがほとんどです。ウィンドウズ系の機械でやっている業者は、東京などの首都圏に限られます。
ここ新潟でも、DTPのデータを受け付けてくれる業者は余り無いみたいで、あっても、「最近大掛かりにマッキントッシュのシステムを入れてしまってねえ。」というところばかりです。
よく、雑誌などで、「ウィンドウズのデータを受け付けてくれない業者には、トラブルの素なので、ウィンドウズでやってくれる業者に頼んだ方がいい。」と書いているものがあるが、それは、選択肢のある首都圏での話であり、こういう土地ではそういうことは言ってられない(個人的には新潟って都会だと思っているんだけど…)。
そこで、我々は、印刷屋に合わせて、マッキントッシュの作法に従わなければならない。
マッキントッシュにファイルを読み込ませるので、ウィンドウズの機械とマッキントッシュとで共通に使われる形式を選ぶ必要がある。
現在、マッキントッシュで行われるDTPのソフトの主流は、クォークエクスプレスというソフトであり、また、ページメーカーも使われている。ウィンドウズでは、クォークエクスプレスが無いので、必然的にページメーカーを使うことになる。この際、注意しなければならないのは、印刷屋さんのオペレーターがページメーカーを余り使い慣れていないことがあるかもしれないことである。
DTPは、DTPファイルに、文章ファイルと画像ファイルをくっつけて行うので、画像ファイルも両環境で共通して使えなければならない。
マッキントッシュでの画像ファイルは、PICT形式、EPS形式、TIFF形式などがある。ウィンドウズでは、TIFF,EPSが扱えるソフトがあれば、データを作って張りつけることが出来る。
EPSは、ポストスクリプトファイルと呼ばれるもので、読み込むためには、アドビにたくさん金を払ってあるプリンタ(ポストスクリプトプリンタ)やソフトでないと読み込めません。ということで、普通のプリンタに印刷するときは、内容は印刷されません(灰色の四角になってしまう)。それでは、DTPをするには不便なので、普通は、プレビューを付けるというオプションがあります。これは、EPSファイルに、内容が分かる程度のおおまかな画像をくっつけることで、内容を区別できるようにしてあるものです。しかし、おおまかであるので、ギザギザになっていて、印刷してみると、写真などならまだましですが、グラフやロゴマーク、線画などは全く駄目です(ポストスクリプトプリンタでない場合)。
TIFF形式は、とりあえず画像のイメージがそのまま保存されるので、 EPSみたいに確認しづらいってことはありません。扱えるソフトも多いので、私は、こちらを使う方がいいと思います。
ただ、当方では、EPS形式にて、不具合が出たことが無いため、安全性を求めて、EPS形式にしています。
これは、絶対必要だと思います。もちろん、お金がある場合ですが。
ポストスクリプトプリンタは、ライセンスの関係と、プリンタ内に高速なプロセッサが入っていること、ハードディスクもついたりもするので、とっても高価なものです。おなじレベルの普通のページプリンタは、半額程度で買えたりしますので、そちらに動きがちですが、印刷が確認にならないという大きな欠点があります。つまり、こちらの安いプリンタで正常に出たからって、印刷屋では出ないってことが往々にしてあります。
おそらく、ポストスクリプトプリンタを使用すれば、重なり具合は確認できると思うのですが、当団体はポストスクリプトプリンタを所持しておりません。よって、手段としては、
という方法になります。